結局彼に会ってしまった。
そのことに関しては自分に対する言い訳も済んだのでよしとして、ここにきて少しずつ彼の気持ちが明らかになってきた。
・もっといい男いるでしょ
・やっぱり俺が一番いいんだね
・最中に抵抗するなよ
・すぐ怒るじゃん
・まともなのにあほなとこは好き
彼のいいところは自分に自信があり、また執着をみせないところだ。
しかし、そう見えていた彼の姿も実は努めてそうあろうとしているだけで、本当はあまり自信がなく、怒りっぽいのかも、と思った。
私があほのように振る舞い、好き好き大好き超愛してる作戦に切り替えたのは、別にそれをしても私は何も失わず、かつ彼の自尊心を存分にくすぐることができるだろうと思ったからだ。
いずれにせよ、答え合わせということは、すでに試験時間は終わっている。
この後不合格で落第するか、再試験があるのかは、これからの行動次第である。
ちなみに、万が一合格してもこの学校に通うつもりはない。再試験を受け続けることが、彼との関係の楽しみになりつつある。