落ち着いている

締め切りまで何もしない

観覧車の彼女

彼の誕生日にとったホテルの朝食で、観覧車の話をした。

私たちが泊まったホテルの近くには大きな観覧車があった。

乗ってみたい、という私に、彼は最後に観覧車に乗った時のことを話してくれた。


高校時代に仲の良かったグループの中に、好きな女の子がいた。彼女も自分に好意をもっていそうなので、周囲の後押しもあり告白したが、なぜか振られてしまった。

そのまま卒業し、時は流れて地元で偶然再会、ときどき2人で遊ぶようになった。

観覧車に乗ったとき、向こうから告白された。今度は自分から振った。タイミングって難しいよね。


どんな相槌を打つべきかわからなかったので、へぇ、とかそう、とかよくわからない返事をしたと思う。

なんで私とは観覧車に乗るなどの、健全なデートをしてくれないのか考えたけど、悲しくなったのでやめた。

これ以降、過去の恋愛についてはあまり話してくれなくなった。