落ち着いている

締め切りまで何もしない

2020-01-01から1年間の記事一覧

あたたかい床

昨日行ったマッサージ店のお姉さんはとってもすてきな人だった。内側からきらきら輝くオーラがあふれていて、あ、この人は今とっても満足しているんだな、と思った。自信家っぽい感じじゃなくて、穏やかで聞き上手で、柔らかいけど芯のしっかりした女性、と…

本当に会いたい人はあなたではなく彼。冬だ。これは冬だな。

同い年の彼は勢いがあってあっというまにおわってしまう。私が没頭する前にかれはゴールしてしまうので、呆然としたままとり残されてしまう。なんだかおかしい。笑いが込み上げてくる。それさえも愛おしいような気がする。男の人の中にはじっくり、我慢強く…

烟るにおい

彼はときどき、それは死ぬ時にわかる/死ぬ時にしかわからないという。幸せかどうかこの選択が正しいかどうかどの思い出が大切かそういってぎゅっと抱きしめられてその話はおしまいになる腕の中でその言葉を聞くたびにひとまわり以上年上の彼の葬儀のシーンを…

交わしたはずのない約束に縛られ

破り捨てようとすればうしろめたくなるのは、なぜなんだろう。この関係は居心地がいいけど歳をとることだけは事実だ。どうすべきなんだろう。

交わしたはずのない約束に縛られ

破り捨てようとすればうしろめたくなるのは、なぜなんだろう。この関係は居心地がいいけど歳をとることだけは事実だ。どうすべきなんだろう。

すくっとした空気

もう1ヶ月以上、いっしょに食事をしていない。することはするのに。というか、私がしてるだけなんだけど。食事とか意味ないと思ってたけど、全然意味ある。前段のない関係は無味乾燥で楽しくない。助走があるから高く飛べるのであって、私に至っては助走がな…

透明なわたし

深夜に私の家に来た男は少し前まで付き合っていた彼女の話をベッドでしている彼女とはとても気があったしきっと前世はひとつの魂だったんだ、と彼女のためならなんだってしたし本当に、彼女がすべてだったんだ彼は饒舌に彼女の素晴らしさを教えてくれたけど…

鼻緒が切れたら

彼は落ち込んでいるようだけど、その理由は話してくれないのでわからない。きっと話せないほどつらいのだろう。私はじっと待つしかない。奇妙なことだ。本来なら一番身近で彼を案じる役目は私のものじゃない。もしかしたら家でなぐさめてもらっているのかな…

下りこそこわい

今日は天気がよかったから、特に目的もなく自転車で散歩した。一度行ったことのあるパン屋さんで買い物をしたら、おまけで小さなおかしをくれた。うれしい。そのあと、ずーっと山を通って家に帰った。途中、大きな墓地を横切ったけど、墓石がみなお行儀よく…

美味しいお酒が飲みたいときは

美味しいお酒が飲みたいときは彼と出かけるのがいちばんお酒に詳しいし、スマートに飲むしなにより私は彼が好きなのでそれだけで何もかも2割増しだ。今日、後輩から結婚すると報告を受けた。いずれは…という関係だったので、驚きはしなかったけど、焦りはし…

平坦な日

新しい遊び相手に、当日の1時間前に約束を反故にされて、そのために朝からいろんなスケジュールを合わせてきたから、腹が立つよりも気が抜けてしまった。ここ数日は自分の思い通りにならないことが多くて、悲しいというより無に近くなっている。無といえば、…

8月が終わる香り

料理を焦がしてしまったので部屋は花火の後のような匂いがかすかにしている。明日は彼が来る日だけど、この匂いは消えるのだろうか。最近は週に一回会って、食事をして、当然のように私の家にきて、来れば必ずセックスをして、日付が変わる少し前に彼を見送…

いつか本当になるとして

昨日の夢は怖い夢だった。彼とときどき行くコの字のカウンターの店があるのだが、カウンターの向こう側に彼が座ってにぎやかにお酒を飲んでいて、にこにこしていて、私は彼の名前を呼ぶのに、聞こえていないみたいで、私はいない人みたいで、なんだか本当に…

恋の祭典

恋の祭典も好き。恋の祭典っていうタイトルからするに、さまざまなかりそめの男女の愛の駆け引き、みたいな内容なんだと思うけど、ミサイルとかマスゲームっていうワードからなんとなく、女スパイの歌をイメージしている。世の男は影ばかりを追う、というの…

写真の男がきました

あいかわらずキリンジをきいてて、兄弟お二人の様子とかみたりするとライブいったりラジオ聞いたりしたかったなと悔しく思う2人ともに才能があるからいい曲もそれぞれ満遍なくあってすごい私が今好きなのは温泉街のエトランジェと唐変木のためのガイダンスと…

遠くではじける音がする

どきどきの量ってどんどん減ってしまうあんなに会いたかった私は、連絡がなければないでやりすごせるようになった。でも連絡がきたらすぐ会いたくなるし、なんだかんだでかっこいいし、素敵。めりはりがあるから長く続くのか一度でいいから夕日が沈む涼しい…

送り届けたい向こう側にあなたを

いまさらキリンジをきいてる。高校生のとき入ったカフェでかかってた音楽がとてもすてきで、誰の曲ですかって聞いたらキリンジの曲だったのを覚えている。なんの曲だったかはわからない。そのカフェは今はもうない。あと、昔深夜ラジオのcmタイム?に唐変木…

それであいこになるのなら

今すぐにキャラメルコーン買ってきて佐藤真由美さんの短歌をはじめて読んだのは、もう10年以上も前のことになる。あのとき、私はこどもだったから、彼女のちょっと悪くて大人っぽい短歌はとても魅力的だった。いつか私も大人びた恋をして、寂しさに涙する日…

ふいに夜がくる

彼は私との間に、居心地の良さや癒し、適度な刺激を求めていて、人間としての義務は家庭で果たしている。家庭の不仲を彼はぼやくけど、本当は円満に暮らしていることを私は知っている。彼の前で、家族のLINEグループを読んだことがある。2年分くらい読んだと…

見えている罠にかかる

悪いことをしているとき、罪悪感と背徳感が入り混じって心がふわふわとしてくる。やめようと思うけど、そのふわふわが居心地がいいものだから見えている罠にわざとかかったりしてまた同じように悪いことの世界へ戻ってしまう。広く見ると、以前から一向に状…

いいことがあると知ってたんだ

最近は近所のお花屋さんを応援したいので、毎週切り花を買いに行く。昨日はオレンジのバラを買ったら、お水に入れるといいですよ、と肥料のようなものをサービスしてくれた。もしかして私のこと覚えてくれているのかな、と思って嬉しくなった。花屋さんをで…

おかあさん通訳

姉のこどもは少しずつ言葉を話しはじめていて、私はなにをいっているかよくわからない。それは発音がはっきりしないせいでもあるし、予想外の単語を組み合わせて話すせいでもある。みみみ、はみどり。まー、はくるま。まま、まー、みみみ。とってもかわいい…

にわか雨

約束して会うこともあるけど、急に連絡がくることもある。昨日の夜も、遅くに連絡があった。彼は半分趣味みたいな半分仕事みたいなことをしていたようで、いつもの例のフレーズで、遠回しに会いたいと言った。わたしに会いたいという時は、酔っぱらって良い…

記憶をつづる

はじめて部屋にきたときのことをときどき思いだす。何かの飲み会の帰り、飲み直そうとしたら目当てのお店がお休みしていて、ちょうど私の家が近かったから、コンビニでお酒を買って帰った。よく考えたら私の部屋に来るのは3回目だったけど、それまでは知人や…

夜の底にいる

彼はとてもかっこいい。素敵なところがたくさんある。お酒にくわしい。飄々としていて、ほんとうに楽しそうに笑う。音楽が好きで、楽器が得意で、頭がよくて、スマートに料理をサーブする。お店の人とさりげなく、センスの良い会話をすることができる。ひと…