落ち着いている

締め切りまで何もしない

送り届けたい向こう側にあなたを

いまさらキリンジをきいてる。

高校生のとき入ったカフェでかかってた音楽がとてもすてきで、誰の曲ですかって聞いたらキリンジの曲だったのを覚えている。
なんの曲だったかはわからない。
そのカフェは今はもうない。

あと、昔深夜ラジオのcmタイム?に唐変木のためのガイダンスが流れていたのも覚えている。
もちろんその番組はもうない。

今好きなのは、玩具のような振る舞いで
メロディが優しくて切ない感じ。秋の雰囲気。私はコードとかわからない。どうか答えを急がないで、というフレーズとメロディがとってもマッチしていて、ため息がでた。

歌詞はわかるような、わからないような

染め上がってしまった愛は色褪せていくだけなのかい、というところで付き合いが長い恋人関係が浮かび、その関係はピークを超えていることが思われる。語り手が問いかけているということは、相手は色あせていくだけと思っていて、語り手はそうは思っていない様子

離れるな、どうか答えを急がないで
離れそうになっている相手を引き止めている
。彼はまだ愛が色あせるとは結論づけてない

そのあとのタイトルにもなってる
僕は玩具のように振る舞う
これはめちゃくちゃ大事な箇所だけど、玩具のように振る舞うってどういうこと?
道化みたいにするってこと?
同じ動きを繰り返すってこと?そうだとしたら肩を抱いてまぶたにキスを繰り返すってことかな

涸れかけている河は愛とか、相手を思う気持ちのことかな
切なさだけが渡りの船だ
2人の関係には今はもう切なさしかない、ということ?

喜びはいつだって痛みのあとに訪れるもの、そう信じたいね
軽はずみなことはしたくはない、そうだろう
したくはないさ

付き合ってると腹が立ったり悲しかったり飽きたりすることがあるけど、そこでおしまいにするのは意外と簡単で、でも、そこを乗り越えないと本当の関係にはなれない

そのことを語り手は知っていて、彼女にも簡単に手放さずにもう一度向き合ってほしいってことなんだろうか

そう考えると
送り届けたい向こう側っていうのは今の寒々しい関係を乗り越えた先ってことなのかな。

最後のフレーズがよくて、
思い出し笑いしているのかい、あなたも
あなたも、だって。少し彼女の心が戻ってきたのかな。

ふつう倦怠期の男女がおしまいになるときって、ケンカするか、悲しみに沈むか、切なさを歌うか、そんな感じだと思うけど、この歌ではそういう暗いシーンにあるのに語り手が前向きで優しいし、送り届けたい向こう側がとてもすてきなところだって確信していろいろ話してるのがすてき。
それだけだと自意識過剰なやばいやつかもしれないけど、最後彼女も思い出し笑いしてると思われるフレーズがあるので、ほっとするんだな。

で、結局、肝心の玩具のような振る舞いがなにかわからない。