落ち着いている

締め切りまで何もしない

手を叩くなら今

今日は本当に充実したよい日だった。

午後からはとても天気が良く、風が少し冷たいけど、日差しはあたたかかった。

春の気配はまだしないけど、冬の感じもうすらいでいた。


なんだか嬉しくなって、やりたかったこと全部やろうと思った。


まず、ときどき、といっても月一回いくかいかないかくらいのパン屋にいった。私はチョコレートのパンがほしかったけど、売り切れていた。お店の人におそるおそるもう売り切れですか、と聞いたら、連絡くれたらとっておいてあげるよ、いつもありがとう、と言われた。

私のことを覚えてくれていたことに驚きと恥ずかしさと、なんせパン屋に行く時ときどきすっぴんなので、嬉しさで、どきどきした。

えらく自分のパンを謙遜するおもしろい店主と、とってもかわいくて、いつもパンのおいしい食べ方を教えてくれる女の子のいるお店。また行こう、と思った。


次に、ずっと行きたかった近所の器屋さんにいった。すごく昔に一度イベントでそこの器を購入したことがあった。その器は優しい色合いで、どんな料理も受け止めてくれて、今もお気に入りだ。


しかし作家がはっきりしている器は結構お値段がする。ので、なかなか足が向かなかった。


行ってみると、お店の女性の方がものすごく親切にいろいろ教えてくださって、あ、この人は今店に並んでいる、これまでに並んでいた、そしてこれから並ぶすべての器がほんとうに好きなんだなと思った。

作家さんが作った器は同じような形でもひとつひとつ表情がちがった。それを私の目の前に全部並べてくれて、じっくり考える時間をくれた。

予算オーバーだったけど、器の底がきらきら光っている、渋い小鉢を買った。すごくきれいだ。またいこうと思った。


次に、近くの八百屋に行った。最近は菜の花が好きでよく食べるけど、あまりスーパーに売ってない。でもここにはある。よかった。

また行こうと思った。


そして、バーコードの付いてない本をいろいろ揃えている本屋さんに行った。

少し前に買った本のイベントをしているというのでいってみたら、かわいい写真と、その人の別の本が売っていて、床の本を買った。

お店の人は私が本を買ったことをたぶん覚えてくれていて、最後の一冊だったフリーペーパーもくれた。

この店にいくといつも誰かがコーヒーを飲んでいて、私もコーヒーを飲みたいけど、なぜか席がひとつしかないので、断念している。いつか飲みたい。また行こうと思う。


最後に料理をした。久しぶりに卵焼きをつくった。とても上手にできた。なんていい日なんだろう!


ひとつだけできなかったことがある。

彼とよく行く昼からやってるバーがあるけど、ちょっと覗いたらだれもいなかったけど、ひとりで飲むのがこわいので、入らなかった。

残念。

また彼といこうと思う。