落ち着いている

締め切りまで何もしない

型抜きクッキー

他人だから、と彼は言った。

そう、他人なのだ。どこまで行っても。

ひとはひとつにはなれない。


平気な顔をして夜にやってきた。

手には開封済されたビーフィーターのウェット。あと白ワイン。

飲むのかと思ったらあたたかいお茶がいいと言うので、

用意して部屋に戻ると寝ていた。



私の食事、とくにアルコールに対する姿勢は、彼からの影響が大きい。

というかすべて、彼が作った。


私は彼のスマートな飲み方をとても尊敬していて、だから中途半端な人が一番苦手だ。


久々にトリアングルを読み返しながら

人と人の関係はもっといろんな種類があればいいのに、と思った。

ジェンダーが多様、というかもうなんでもおっけーなように

友達とか恋人とか、夫とか妻とか、

なんでもおっけーにしてほしい。


そうすれば彼は恋人じゃなくなる

彼と結婚したいとも思わない


どこまでも他人なのだから