平坦な日
新しい遊び相手に、当日の1時間前に約束を反故にされて、そのために朝からいろんなスケジュールを合わせてきたから、腹が立つよりも気が抜けてしまった。
ここ数日は自分の思い通りにならないことが多くて、悲しいというより無に近くなっている。
無といえば、引き続きキリンジを聞いていて、恋の歌もある中でけんかしたりなぐさめたり、まぁ悪いこともしたりいろんな感情のさざめきがあるけど、
私と彼の間にはそういう波はない。一切ない。
私の中にはめちゃくちゃある。いつも嬉しかったり悲しかったり腹が立ったりしている。とかにそれを話すこともある。
のに。
思い返してもこの1年けんかしたことは一度だってないし、シリアスな空気になることは瞬間はあっても引きずることはない。
彼は私がどんな人間かとかそんなことは心底どうでもよくて、なんだったら上澄のいちばん甘いところだけ楽しみたいのだ。
現に私は名前を呼ばれたことも一度もないし、というか私の名前知ってるのかな?
本当に、なんだろうこの摩擦のない感じ。抵抗のないまま永遠に滑っていく感じ。
楽ではあるけど虚しくもある。この感じは。